労務トラブルとその防止

労務トラブル

ビジネスを進めていくためには、従業員の力が必要不可欠です。どんなに優秀な経営者であっても、一人でできることには限りがあります。むしろ、従業員が力を発揮できる場を作ることができる経営者こそが、優秀な経営者と言えるのではないでしょうか。

このようにビジネスにとって大切な従業員ですが、様々な理由から従業員と会社がトラブルになってしまうことがあります。労務トラブルを防止するために、どのようなことが原因でトラブルとなるのか、またその防止のために必要なことを理解しておくことは、経営者にとってとても重要です。

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農業従業員の社会保険・労働保険

農業の社会保険

従業員を雇用した場合、事業形態や従業員数に応じて、社会保険(健康保険・厚生年金保険)や労働保険(労災保険・雇用保険)に加入しなければなりません。

しかし、農業については、一般的な事業の場合と異なる取扱いがされているため、加入義務の有無について、農業ビジネス特有の観点からチェックする必要があります。

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農業従業員の労働条件通知書・労働契約書・就業規則

労働契約書

従業員を雇用するということは、雇用主(会社)と従業員との間で労働契約(雇用契約)を結ぶということです。一般的には、契約を締結する際に、必ずしも“契約書”を作らなければならないわけではありません。

しかし、労働契約(雇用契約)については、“契約書”のような書面によって賃金などの労働条件を明確にしなければならないこととなっています。

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農業従業員の労働時間

農業雇用

会社が従業員を雇用する場合、労働時間を決めなければなりません。本来、労働時時間は労働契約の内容ですので、雇用主(使用者)と従業員(労働者)が合意して決めるものです。しかし、労働法は労働時間について、雇用主と従業員の合意があれば無制限に決められるということにしておらず、規制しています。これは、通常は立場が弱い労働者を守るためであり、労働時間はこの規制の範囲内で決めなければなりません。

しかし、農業については、自然が相手であるという特性から、労働時間の規制が適用されないこととなっています。

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農業ビジネスの従業員雇用

ビジネスを展開していく上で、人材はとても重要です。経営者は会社の方針を決めて実行していく責任がありますが、経営者だけでできることは限りがあり、経営者だけでビジネスを拡大していくことはできません。従業員がいるからこそ、ビジネスを拡大していくことができるのです。

さらに、ビジネスの使命の一つは雇用を創出することです。そうすることで、社会に貢献することができ、そのビジネスが価値あるものとなるのです。

これは、農業ビジネスでも全く同じです。農業ビジネスを展開していくためには、ビジネスの発展段階に応じて、従業員を雇用していく必要があります。

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農業法人設立の手続きと報告義務

“農業法人”という用語は法律に定められたものではなく、農業ビジネスを経営している法人の総称です。その中でも、農地を所有することができる条件を満たしたものが、“農地所有適格法人”です。(条件については“農地所有適格法人と農業への参入”をご覧下さい。)

農地所有適格法人には、(a) 株式会社(公開会社でないもの)、(b) 農事組合法人、(c) 持分会社(合名会社、合資会社、合同会社のこと)の3つの形態がありますが、ここでは最も一般的な農業法人である株式会社の設立手続と農地所有適格法人が行わなければならない農業委員会への報告について解説します。

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農業法人化のメリットとデメリット

農業のビジネス化が進むにつれて、農業法人の数は増えています。平成27年には、農業法人の数は1万8857法人まで増えました。家族経営の販売農家が減っていく一方で、耕作放棄地などを集約して一部の農家が大規模化し、農業法人として農業ビジネスを経営する傾向はこれからも進むことが予想されます。

農業ビジネスを進めるにあたって、農業法人化するメリットはどこにあるのでしょうか。また、反対にデメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。

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農地所有適格法人と農業への参入

農作業

農業に新規参入しようとする場合、農地の取得が欠かせません。農地取得の方法としては、農地の購入や賃借する方法があります。

しかし、農地については農地法などの法律によって、自由に売買や賃借ができないようになっています。(詳しくは、“農地の利用と農地法”をご覧ください。)

そして、個人や法人が農地を取得する場合には、以下のような条件を満たすことが必要です。

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農地の利用と農地法

家を建てるために土地が必要となった場合、土地所有者から土地を買ったり、借りたりすることになりますが、その売買、賃貸について国や地方自治体の許可を取得する必要はありません。したがって、売主や貸主と合意さえすれば自由に取引ができます。

しかし、農地に関しては全く状況が異なっています。それは、農地法が農地の利用について規制しているためです。

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農業ビジネスになぜ法務が必要なのか

これまで、農業のビジネス化に伴い、法的思考や法的な見方を取り入れることが必要だと繰り返していますが、それはなぜでしょうか。

その理由は、農業をビジネスとして進めていくにあたり、多くの法律が関わることに加え、法的トラブルの発生が避けられないからです。

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