『問題解決ツールとしての法的思考力』

この度、日本実業出版社より『問題解決ツールとしての法的思考力』が出版されることとなりました。

本書は、法律実務家向けに法律の条文や法制度を解説するものではなく、多くの方に活用・実践していただきたい「法的思考力」を身に着けることを目指して書き上げたものです。

一般に「法的思考力」と聞くと、裁判官や弁護士といった法の専門家が裁判で使うためのもの、というイメージがあるかもしれません。しかし、様々な法律実務経験を積んでいく中で、業務を行っている際に実践している「法的思考力」は、裁判だけでなくビジネスなど様々な場面で活用できるものなのではないだろうか、「法的思考力」は法の専門家に限らず誰でも実践できるものなのではないだろうか、と考えるようになりました。

本書で身に着けることができるとしている「法的思考力」とは、法律の条文を駆使する能力ではなく、法の持つ価値観から問題を解決する能力を意味しています。そして、この法の持つ価値観とは、社会において人々に共有されているものであり、意識しているかを別にすればすでに多くの方が理解しているものです。法的思考力を身に着けて実践するために必要なことは、法の持つ価値観を意識的に理解し、法の持つ価値観から問題をとらえて解決するというプロセスを実行することです。

「法的思考力」は、多くの方が身に着けて実践することができるものですが、本書では、法的思考力についての説明だけでなく、実際に法的思考力をどのようにして身に着けて実践することができるのか、豊富な具体例を挙げて紹介しています。

「法的思考力」を身に着けること、実践することは、農業や農業ビジネスを進める上でも大いに役立つはずです。『問題解決ツールとしての法的思考力』は、全国の書店、オンライン書店でお求めいただけますので、ぜひお手に取ってご覧いただければと思います。